現在約75%(平成20年マンション総合調査)の管理組合がマンションの管理を管理会社に全面委託しています。管理委託契約に基づいて管理されていると思いますが管理組合の理事さんの気持ちは「管理を任せている」「管理を頼んでいる」のどちらでしょうか。
管理委託契約書の別表仕様書には、どちらとも取れるような曖昧な項目が含まれています。「適宜」「概ね」「原則として」や清掃も週1回・月1回の表記はありますが、どのようにして行うかまでは表記されていません。担当する人の心がけで作業に差が出てきます。
「任せる」とは仕様書の通りやって最後のチェックまでお願いするということで、「頼む」とは仕様書の通りやってください、チェックする必要があればこちらで行いますという姿勢だと思います。
目配りの利くしっかりとしている管理組合は「頼んでいる」のではないでしょうか。もちろんこれを実行するには、管理組合 が主体的に活動していることが条件です。
情報を集め、管理組合で議論して自分たち自身で案を出し、総会決定していく体制が当たり前に実行されていることが必要です。管理委託契約書の別表仕様書では、車のハンドルのあそびと同じように曖昧な表現にしておかないと互いに応用が利かない場合もあります。
このあそびの部分をいかに管理していくことで管理組合の真価が問われていると言っても過言ではないと思います。
もう一度、自分たちのマンションの管理について考えてみてください。