相談に来られて話をお聞きして「正しく全くその通り」という意見なのに居住しているマンションの組合員に受け入れてもらえない人がたまにいらっしゃいます。役員の経験もあり、セミナーに参加し、マンション管理の知識が豊富な人で現状の管理について問題点が見えてしまい、ストレスを感じておられるようです。
問題点の多くは、管理会社への不満です。「見積り金額が高い」「いつも同じ業者の見積りを提案して来る」「改修方法の提案が一つで〇か×の選択しかできない」という管理会社の担当者が行う原因説明や対策提案の仕方に関するものと現在の修繕積立金の徴収額が低額で将来立ちいかぬことへの不安感等がありました。
役員に考えを訴えても「管理会社に任せておけば……」という考えの人や管理会社と揉めたくないと思っている人が役員に多い場合は、運営方法の改善を提案しても本人からではなく管理会社の担当者から直接回答が来てしまうこともあって、それ以降役員となかなか接触が出来ず、孤立感を味わっている人もおられました。
それでは、このように問題点が目に付いてしまう人はどのようにすればよいのでしょうか。役員の立候補の制度がある場合は、それに手をあげて自ら活動に参加することが一番の近道です。
もう一つは、総会に出席して事業報告の議案の質疑応答時に不安点を簡素に話し、それの対応策も述べて、次期に検討することをお願いしてみる。管理組合の財産を守る組合員の立場で意見を述べていると理解してもらえて賛同者は増えていくはずです。
または、顔見知りや役員に会えた時に問題点を話し相手の考えを聞き、方向性が同じなら今後の取り組み方について相談できれば、一歩前進だと思います。
色々なことを決めるには、過半数以上の賛同が必要ですので、それを目指して時間がかかると思いますが、少しずつ賛同者を増やす行動を取ることだと思います。